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美容室のキャッチコピーを考えるにあたって
どの美容室も集客ツールのひとつとして広告を利用していると思いますが、「自分の美容室の魅力を伝えたいけどどう表現すればいいのかわからない」、「他の美容室との差別化をはかりたい」などといった悩みもあるのではないでしょうか。これらを解決する手段として”キャッチコピー”というものがあります。しかし、キャッチコピーをつけるにしても、いきなり考えるのは難しいですし、どのように決めればいいのかわからない方もいると思います。抑えておくべきポイントを理解して、効果的なキャッチコピーが書けるコツを学びましょう!
美容室のキャッチコピーとは
そもそもキャッチコピーとはなんでしょうか?
・消費者の心を強くとらえる効果をねらった印象的な宣伝文句。
・主に商品や作品の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章。
とのことですが、大事なのは”心を強く捉える”ということです。目立つキャッチコピーで相手の目を引き寄せ、そして、その次を見せたり読ませたりするのに繋げることがとても重要になります。
インターネットが普及した現代では、いたるところに様々なキャッチコピーが見受けられます。数年前には広告ブロックなども話題になり、世間では広告を嫌う傾向が出てきています。誰にでも言えるようなありきたりなキャッチコピーは飽きられてしまいました。キャッチコピーを効果的なものにするために、一度しっかりと考えてみましょう。
ターゲットを明確にしよう
キャッチコピーを作る前に、まずはターゲットを考えなければいけません。対象の範囲が広すぎるキャッチコピーでは、結局誰の心にも届かず振り向いてもらうことができないのです。自分の美容室に”来てほしいお客様=ターゲット”を具体的かつ明確に設定することが、キャッチコピー作りで最も大切です。
そのターゲットを明確にするには5つのポイントがあります。
1:ターゲットの「年齢・性別・職業は」
2:ターゲットは「どんな性格・価値観を持っているか」
3:ターゲットは「どんな趣味・ライフスタイルを送っているか」
4:ターゲットは「どんな悩みを持っているか」
5:ターゲットは「どんな美容室を探しているか」
これをできる限りたくさん書き出していきます。そうするとあなたが求めるターゲット像も明確にすることができるでしょう。これらを決めておくことで、キャッチコピーの「表現に使う言葉」も決めやすくなります。
オススメするメニューを絞ろう
多くの美容室が勘違いしていると思いますが、打ち出すメニューが多ければ多いほど良いわけではありません。カット、カラー、ヘッドスパなど、オススメしたいメニューがたくさんある気持ちはわかりますが、見せ方は絞った方が効果的です。
例えば、「カット・カラー・ヘッドスパで春のイメージチェンジ&極上の癒し」これでは結局なにが一番オススメで、なにを一番に伝えたいのかわからず、印象が薄くなってしまいます。「〇〇式ヘッドスパで頭皮にも極上の癒しを!」のようにメニューを一つに絞ることで、結果的に多くの方の目に止まるキャッチコピーになるでしょう!
メリットを提示しよう
お客様は自分のメリット以外に興味はありません。その美容室に行くことで”自分はどうなるのか?”、その美容室で”自分はどんな体験ができるのか?”、その美容室に行った結果”自分の生活はどう変わるのか?”ということが重要なのです。それを簡潔に表現し、具体的にイメージさせることで、お客様に興味を持ってもらいやすくなります。
【メリット例】
・頭の形が絶対良くなるショートカット
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・自宅での扱いやすさを一番に考え、あなたの理想を実現します
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数字をいれて具体性をアップさせよう
数字には人の目を引きつける力があります。キャッチコピーに数字をいれることで具体性がアップし、その結果、お客様があなたの美容室への明確なイメージを持つことができるでしょう。例えば、「使用した人の多くがリピーターに!」よりも「使用した82%の人がリピーターに!」の方が魅力的かつ信頼できるように思いませんか?数字があると人は最初に数字だけを注視し、また明確にイメージをしやすくなるため、忘れにくくなる傾向があります。美容室の場合、よく使える数字として「来店率・来店頻度・リピート率」などもより効果的です。根拠のない数字はマイナスになりますが、実績を数値化し、あなたの美容室の強みにしましょう!
お客様の目線になろう
一般的に発信者目線ではなく、お客様目線で書かれている文章の方がお客様は好印象を持つようです。なぜなら、お客様は自分目線で書かれていることで、そのメッセージをよりイメージしやすくなるからです。例えば、
1、伸びても可愛いスタイルに仕上げます。
2、伸びても可愛いスタイルに仕上がります。
この1は”美容師”がお客様の髪を伸びても可愛いスタイルに仕上げるというニュアンスで表現されていますが、2は”お客様”の髪が伸びても可愛いスタイルに仕上がるというニュアンスになります。「仕上げます」を「仕上がります」に変えることで、視点が変わり、美容師目線の文章ではなくなります。
少しの表現で伝わり方はかなり違ってきますよね。文章を書くときには、目線も意識してみましょう!
検証と改善を続けよう
広告集客をする美容室にとって、お客様から美容室への”興味の入口”となるキャッチコピーはかなり重要です。キャッチコピーをつけるのはいっけん簡単なように思えますが、世間で話題になるようなものはひねりに捻り上げたものなので簡単ではないのです。キャッチコピー作りには修練とセンスが必要になってきます。
お客様の反応を見ながら常に検証し、改善を繰り返してください。そうすることで「あなたの美容室だけのキャッチコピー」が出来上がるでしょう。また、試行錯誤を繰り返すことで、最初は苦労して生み出すキャッチコピーも、徐々にコツを覚えていきます。一度出して反応が悪いから…と諦めずに、どんどんトライしていきましょう!
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美容室のキャッチコピーのまとめ
いかがでしたか?
はじめからキャッチコピーを上手く作れる人なんていません。知識・経験・センスで、キャッチコピーを作る力はどんどん磨かれていきます。まずはターゲット設定をしっかり行い、あなたの美容室にどのようなお客様が来て欲しいかを徹底的に考えましょう。そうすることで、そのお客様を呼び込むための”謳い(煽り)文句”は自然と出てくるようになります。広告集客に効果のある具体的かつ簡潔的なキャッチコピーを作れるよう、あなたも試行錯誤を繰り返してみてくださいね!