歯科医院のユニットの歴史とこれから

歯科医院用ユニットの歴史1

歯科医院のチェアであるユニットが登場したのは、日本では約90年前の事だと言われています。
今から90年前と言うと明治から大正時代のことですね当時は歯科診療用椅子という名称でアメリカの大手企業の物が流行っていたそうです。
当時は足踏み式エンジンというものを採用していて機械を動かすのを全部歯科医や歯科衛生士が自家発電してやっていたそうです。
また、そこから現在に至るまで実はチェアーユニットはあまり形を変えずに進化をしてきました。
例えば患者さんの座るシート部分昔は、リクライニング機能が着いているものの可動範囲が限られていたので、長時間シートに座っていると腰や、背中が、痛くなることもままにありましたが最近の可動範囲が広く水平に倒れるものが主流となって来ています。それに伴い歯科医の姿勢にも変化が生じて来ました。
医療関係の仕事の中で、立ち仕事のイメージが強かった歯科医師ですか患者を水平に寝かせらる様になって座って治療することが可能になりました。

歯科医院用ユニットの歴史2

そもそも論として歯科用チェアーユニットという正式名称を知らない方も多いのではないでしょうか?
歯科用チェアーユニットとは歯医者さんに必ず2~3台設置されている治療用のあの椅子のことです、
うがい用の水道  無影灯 治療用の台座 そしてリクライニングシートがワンセットになっている誰もが1度はお世話になったことがある歯医者さんのかです
この椅子の原型は1871年にアメリカの歯科医モリソンが発明し1920年代までには現代に繋がる電動のチェアーユニットが発明されたと言われています。
また日本で初めて歯科用椅子を考案したと言われているのは、日本の歯科医療の開祖とも呼ばれている歯科医師小幡英之助氏が発明したとされています。
また、1927年に京都の森田歯科商店が(現・モリタ製作所)
日本で初めての国産のチェアーユニットの生産に成功しました。
それによって今まで海外から輸入された高価なチェアーユニットを使っていた歯科医師は外国産の高価なチェアーユニットよ半分くらいの値段で買える国産のチェアーユニットを買い求める動きが起きました。
また、比較的安価で、購入できるので、歯科医院におくチェアーユニットの台数を増やすことでより多くの患者さんを治療する事が出来るようになりました。

歯科医院用ユニットの最先端

最先端技術を取り入れたチェアーユニットはどんなものかを紹介します。
現在業界で人気になるチェアーユニットは1清潔さ2堅牢性3コスパに優れている
この3つが求められています。
まず清潔さ、毎日患者さんに座わって貰う椅子なのでやはり衛生面の清潔さは、欠かせない要素です。だからって掃除が大変とか専用の洗剤が高価で値が張るとかそういうのはあまり受けないみたいです。求められるのは、掃除が楽なのに、清潔さを保ちやすいという事、一見矛盾していますが、その両立こそ求められています。
第2に堅牢性です簡単に言えば丈夫で長持ちするという事しかもただ丈夫なだけではなく稼動部位の柔軟性や部品一つ一つの強度が求められています。
これは、何年も使うし下手をしたら一生物の買い物になるので簡単に故障しないものを選ぶべきなのです。
最後はコスパどんない高性能のチェアーユニットと言えどあまり高額になりすぎるとどうしても買いづらくなりますだからと言って安いだけの劣悪品は買いたくないですよね。高性能なのに安価というのはなかなかに難しいですが高性能なのに高額でないという商品は実は結構発売されています。
そのへんをきちんと見極めるのも重要です。

歯科医院のユニットが鍵?開業歯科医明暗

現在開業歯科医はテレビに出たり雑誌の取材を受けたりするメディア露出等もするいわいる売れっ子とその月の売上がギリギリ黒字になる自転車営業をしている歯科医の二極化すると言われています。
その理由の一つとして開業する際の初期投資の仕方が大きくか変わっているとされています。
内装もそうですが特に高価なチェアーユニットをのコストパフォーマンスをどうするかによってかなりの差がつくものです。
売れっ子になっている歯科医師さんの特徴に資本金以上の投資をしないという共通点があります。
初期投資の段階で無茶をしない事で売上を借金の返済ではなく利益として得ることが出来る利益率が高いため結果的に、最新設備や、最新器具が整いやすいのです。
逆に初期投資の段階で無理をしてしまうといつまでもその借金の返済に追われることになりいつまで経っても利益率をあげることが出来ず赤字ギリギリの経営を余儀なくされてしまうことになります。
なので、初期投資の段階で無理をして最新のチェアーユニットを完備する事は、かなり危険な行為だと言えるでしょう。

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歯科医院の開業資金はいくらかかる?

歯科医院のユニット価格

現在色んなメーカーから沢山の種類の歯科用チェアーユニットが発売されています。
各社が創意工夫して発売されています。
その価格帯は平均して120万前後でそこから 各メーカともオプションをつけていく形で、売るのが主流となっています。また、買取ではなくてレンタルリースと現在主流になっています。レンタルリースと言えば型落ちの廉価版を安く月額でレンタルするというイメージが、ありますが、ここ近年事情が違ってきて、最新型のチェアーユニットをメーカーが予め用意したオプションと共にレンタルするというのが、台頭してきています。
これの利点は、月額に直すと7~10万円の安価で最新機種を導入することが出来ること、しかもこの月額の値段には保険やメンテナンス料が諸々込みになっている場合が多く、長く使っていくことを考えると故障などした時にほとんどタダで対応してくれたりするのでとても便利だと言えます。
欠点はどうしても利子が発生してしまうので何年か掛けて全てを払い終えた時、結果的に払ったお金は、一括で買取りをした時よりも割高になってしまうということです。
買取りにするかレンタルリースにするかは自分の資金繰りを良く考えて選ぶべきだとも言えます。

歯科医院のユニットの進む低価格化

近年医療用チェアユニットは各業者ともに、低価格競争が繰り広げられているのが実情です。その要因として歯科医師の開業資金の低予算化が背景にあると言えます。ほとんどの開業を目指している歯科医は余程親類がお金持ちであるとか、特別なパトロンが付いているとか、そんな特殊な状況でもない限り平均予算は約800万から1000万円度程が一般的な相場です。その中で、やり繰りをするとした中でやはり土地建物に半分は使うとしてあとの設備投資に断トツで高額な買い物はやはりチェアーユニットになりますそこをできる限り削りたい、節約したいというのが、ほとんどの開業を目指している歯科医師の本音ではないでしょうか?
けれど当然安かろう悪かろうでは、直ぐに故障してしまい買い直さなければいけない事態になります。
それでは結果的にに高い買い物をしてしまうことになります。
安いのだけれど長く持つ丈夫で良い商品をそれが、求められている商品像です。
そのために部品作りをオートメーションにして人件費削減をしたり海外に安く大量生産をすることが出来ることが、出来る工場を建てたりと各業者がそれぞれの方法でより安くより良くと、しのぎを削っているのが現状です。

歯科医院ユニットのこれから

しかし、歯科用チェアーユニットの低価格競争は100万円を切る機種が、出てきた事によって一旦打ち止めされたと言っていいでしょう、実際、価格帯を見るにここ暫くは横ばい状態が続いています。ならば、これからのチェアーユニットに求められる事はカスタマイズの自由度なのではないかと思います。
実際100万を切る安価なチェアーユニットは必要最小限の機能を備えただけのシンプルなデザインである事によって極限までコストカットを試みています。
それに、様々なオプションを、付けることで歯科医個人個人の嗜好に合わせてカスタマイズする事が出来るようになっています。それによってこだわりを入れようと思えば入れられる痒いところに手が届きやすいようになっているので、軍資金の許す限りとことんまでデザイン性や機能性を追求するのもありだと思いますし。
シンプル故の様式美を好むならあえてオプションをつけないという方法もあります。以前はどこの歯医者さんに行っても同じような歯科用チェアーユニットばかりでしたが、近い将来、ここの歯医者のチェアーユニットは座り心地がいいと、
歯科用チェアーユニットで歯医者を選ぶ時代か来るかもしれません。