失敗しない!美容室の店舗の物件の探し方

美容室の開業を決めたものの店舗にする物件の基準って複雑でわかり辛いですよね。実際に開業をされる方向けに美容室の店舗むけの物件の選び方を詳しく解説していきます!店舗にする物件を決める前にぜひ読んで欲しい内容となっています。

美容室店舗の物件探しをするのに必要な心構え!

美容室の店舗の物件を探すためには、自分がオープンする美容室像をしっかり頭の中で描いておかなければなりません。例えばですが、ターゲット層が大学生や20代なのか年配層なのかというだけでも探すべき物件というものは変わってきます。

このように、自分がどのような美容室を出店したいのかによって店舗の物件探しに大きな影響を与えるので、自分の頭の中で整理しておいたほうが良いことをまず解説していきます。

自分の資産状況と見込める売上

まずは自分の資産状況をしっかり把握しておく必要があります。

自分の資産状況に応じて借りれる物件の家賃の上限が決まってきます。美容室を開業する際には、運転資金を約6ヵ月分はプールしておいたほうがいいと言われていますが、個人的には1年分ぐらいプールしておくと安心できるように実感しました。なので、仮に月20万円の店舗物件を借りるとすると家賃分だけの運転資金で240万円は用意しておくと安心できます。

ただ、これは自分にお客様がついてない状態での開業を想定しているので、前働いていたお店などからお客様を引っ張ってこれる方は、見込み売り上げを立てて用意する運転資金も少なめで問題ないでしょう。

用意できる自分の資産とオープン当初に見込める売上をしっかり頭の中で計算しておくことは非常に物件選びにおいて重要になってきます。

お店のコンセプトと規模

店舗探しをしているということは既にお店のコンセプトはしっかり固まっていることだと思いますが、コンセプトをしっかり決めておくことは物件探しの時短の意味でも大切になってきます。

また、コンセプトがふわふわしていると当初の思想とはブレた店舗物件を選んでしまう可能性があり危険です。店舗物件とはこれから長い付き合いをしていくことになるので、事前にしっかり考えておきましょう。開業する美容室での従業員数や座席数などの想定している規模も同様に考えておく必要があります。

そうしたお店のコンセプトや規模を把握しておくことで探す店舗物件の規模が明らかになりますよね。

ターゲット層と求めるお客様像

これも言うまでもないかもしれませんが、美容室を開業するにあたって狙うターゲット層はしっかりさせておく必要があります。そうすることで、借りる店舗物件の周りでどういった年齢層の方が通いやすいのかをリサーチした上で店舗物件を選ぶことができますよね。

また、周辺の施設でどういった年齢層の方が集まりやすい施設があるのかというのも物件を選ぶ上に重要になってきます。

例えば、イオンモール内にファミリー層向けの美容室がよく見かけられますが、お買い物ついでに美容室に寄れるので非常に便利ですよね。そういった施策を取ることが出来ます。年齢層だけではなく、来店して頂きたいお客様の雰囲気なども考えておくと更に店舗物件選びがスムーズになるでしょう。

美容室店舗にできる物件の条件とは?

美容室を開業するにあたって、気を付けなければならないのは借りる店舗物件で美容室が開業できる条件を満たせるかどうかという部分になります。物件によっては、飲食業や美容室の開業が禁止されている物件があり、当たり前ですがそういった物件でオープンすることはできません。

その他にもいくつかの条件があります。

・美容の業務を行う1作業室の床面積は13平方メートル以上になるようにすること。

・1作業室に置くことが出来る美容椅子の数は、1作業室の床面積が13平方メートルの場合は6台までとし、6台を超えた椅子の数になる場合は13平方メートルに美容椅子1台につき3平方メートル加えた面積以上になるようにすること。

・床にはコンクリート、タイル、リノリュームまたは板等不浸透性材料を使用すること。

・美容師が美容のための直接作業を行う場所の照度を100ルクス以上にすること。

・美容所内の換気面に気を遣い、炭酸ガス濃度が0.5%以下に保つこと。

ざっくりと取り上げましたが、上記の条件を満たすように美容室を作らなければそもそも美容室を開業することすらできません。なので、座席7席以上の大きめの美容室を開業することを目論んでいる方はしっかりと広い店舗物件を探す必要があるわけです。美容室の店舗物件を探す前の心構えで先述させて頂きましたが、自分が狙っている美容室像に沿った美容室が出展できるかどうかというのも非常に重要になります。準備の段階から妥協を重ねてしまうと、開店前からモチベーションがどうしても下がってしまいます。

では、美容室店舗に向いている物件はどのように探すのがいいのでしょうか?

美容室店舗に向いている物件の探し方!

美容室の店舗物件の探し方はいくつかあり、それぞれに特徴があります。順番としては、ネットで探し→自分の足で探し→不動産で探すといった順序で探すのが自分にあった美容室の店舗物件を見つけることが出来ると思います。

ネットで条件を入力して探す!

自分の頭の中を整理したことにより、どういった物件を探しているのかがだいぶ絞れてきたと思います。ネット上で探すことで一気に多くの物件と条件がマッチングするかどうかを調べれるので、まずはネットで探すのをお勧めします。今では多くの不動産サイトがあるため、ネットの段階で理想に近い店舗物件を見つけることができる可能性は高いです。

まずは、ネットで検索をかけて調べましょう。

店舗を出店したい地域を現地に出向いて探す!

空き店舗物件には、募集の張り紙が貼ってあることがほとんどであり、その店舗物件を扱っている不動産の情報も書いてあります。

また、出店を狙っている店舗物件の周辺の状況をしっかり把握することで、狙ったターゲット層のお客様に来店してもらえるか、コンセプトに沿った雰囲気を出せるかということがわかります。ネットで見るだけではわからない情報も仕入れることができるので、狙った地域が出来れば積極的に歩き回るのをおすすめします。その際に競合の美容室がどのあたりにあって、ターゲット層がどのような感じなのかもしっかりリサーチしておくとベターです。地方であればあるほど似た雰囲気で新規参入しても、新規顧客の流入は見込みづらいです。

不動産業者に相談をする

不動産業者に相談するのも有効な手段になります。

そういった不動産探しのプロなので、条件を伝えると自分にあった店舗物件の提案をしっかりしてもらえます。ですが、先に自分である程度調べてから不動産に行くのをおすすめします。とういうのも、自分で探す中である程度自分の理想とする物件が見えてくるからです。

“ここの物件にこういう条件がついたらよりいいのに”といったことが分かっていると、そういったことを不動産の方に上手く伝えやすいです。

数多くの物件から不動産の方に選抜してもらうことになるので、あいまいな条件だと本当に良い物件と巡り合えずに終わってしまう場合もあります。全ての物件を一緒に見て回ってもらうわけにもいかないので、とりあえず自分の足で探すのをおすすめします。

やめたほうがいい!美容室店舗に向いていない物件

人通りが少ない場所や外見からはよくわからない場所にある店舗物件はやめたほうがいいわけではありません。今ではネットで集客ができますし、そういった立地でも十分に繁盛することができます。

逆に一見美容室の向いているような物件に見えても、美容室に向いていない物件は数多くあります。実際に自分が感じたこういう店舗物件を選ぶと後々困るという店舗物件の特徴を紹介していきます!

・全体的に水圧が弱くてシャンプー台の水圧も弱くなってしまった

・スタッフルームにした場所の換気が悪すぎて、食事を店舗でするときに臭いを気にしなければならなくなった

・元々ついているエアコンの力が弱すぎて、エアコンを取り換えることになった

・証明をつけたい部分の天井裏に巨大な柱があり、邪魔をされて設置したい場所に証明を設置できなかった

・シャッターがないため、営業後でも店内が丸見えになってしまった

こういった予期せぬトラブルが起きてしまうこともあります。良さそうな店舗物件を見つけた時に、シミュレーションをしっかりしておくことで未然に防ぐことができます。

ではそういった失敗を防ぐためにはどういった方法で物件を選べばいいのでしょうか?

失敗しない美容室店舗むけの物件の選び方!

できるだけ失敗しない美容室の選び方は“居ぬき物件”を選ぶことだと考えています。居ぬき物件を選ぶことで初期投資を抑えることができますし、ある程度の店内の様子の仕上がりも想像することができます。

また、実際に営業していたテナントであれば営業開業後のトラブルシューティングもしやすいメリットもあります。居ぬき物件から自分の理想とする内装に変えるのももちろん可能ですし、前の使っていた方の使用感が気にならなければほぼデメリットがないと言えるでしょう。居ぬき物件に入る際に、一つ気にしておかなければならないのは、前のオーナーの方がどういった理由で閉業するに至ったかという点です。

もし仮に、経営の仕方があまり上手くハマらなかったというような理由でそのテナントを空けることになった場合にはビジネスチャンスが多いにありそうです!

まとめ

ここまで自分にあった美容室の店舗物件を探すためのヒントを解説させて頂きました。自分の作り上げたい美容室像をしっかり頭の中で整理して、地道に自分の足を使ってテナントを探すのに失敗しないコツがあるように思えます。居ぬき物件に入るのはとても魅力的で今ではその数も多くあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?