新規客への新規限定の割引クーポンは、美容室を経営する上で自分の店を知ってもらうにはとても良い機会であると言えます。
しかし、次の来店につながらずリピーターが増えないと悩んでいる経営者も多いのではないでしょうか。
今回はそんな経営者へ向けて、新規クーポンに頼らずリピーターの多い美容室を作り上げていく5つのポイントをご紹介していきます。
明日からすぐ実行できるものばかりですのでぜひ参考にしてみて下さい。
目次
新規クーポンに頼らない美容室を作る5つのポイント
新規クーポンに頼らない美容室を作るには大きく分けて5つのポイントがあります。
・しっかりとしたターゲット設定
・店の外観などのビジュアル面
・飽きさせない施術メニュー
・口コミや紹介
・施術後のフォロー
上記のポイントを詳しく解説していきます。
しっかりとしたターゲット設定
いまやコンビニよりも店舗数が多いと言われている美容業界で、やみくもに開業をしただけでは他サロンとの差をつけることができません。
美容室を開業する際にとても重要視され、1番初めの仕事とされているのが「ターゲット層を明確にする」というものです。
ターゲット層が明確にできていないと、きちんと集客ができずリピーターの低下に繋がってしまいます。
・新規クーポンの利用はあるもののリピーターがあまり付かない
・売上が上がらない
・新規クーポン導入による広告費がかさんでしまう
このような悪循環に陥ってしまうのが、ターゲット設定がきちんとできていない美容室です。
今までは出店するエリアや年齢でターゲット層が決められていましたが、これからの美容室経営で新規クーポンに頼らず集客をしていくには、自分たちがお客様に提供できる価値をしっかりと考えるということがとても大切になっていきます。
例えばファミリー層が多いエリアで開業したのであれば、絵本や子供用のおもちゃ、トイレにおむつ替えスペースを用意するなど子連れのお客様が利用しやすいように工夫してみると、子連れのお客様にはしっかりと価値を感じてもらえるためリピートに繋がりやすくなってきます。
ターゲット層をしっかり決めることで美容室の方向性も自然と決まってくるのです。
店の外観などのビジュアル面
店の外観や内装のビジュアル面もとても大切です。
先ほどのターゲット層へ向けたアプローチになりますし、特に店の外観などは通行人に興味を持ってもらうきっかけにもなるからです。
「店の前を毎日通っていて前から気になっていた」と来店するお客様は意外と多いですし、そういったお客様を増やすことで新規クーポンに頼らずに集客ができます。
飽きさせない施術メニュー
これは特にリピーターのお客様を飽きさせないためのアプローチです。
定期的に美容室に通いメンテナンスをするお客様からすると年中同じメニューばかりというのは変化がなくつまらなく感じてしまうものです。
特に女性のお客様などは見た目を整えるだけではなくリフレッシュする目的で来店される方も多いので、そういったお客様のニーズに沿ったサービスを提供してみるのもおすすめです。
飽きさせないメニューといっても毎月割引サービスをする必要はなく、お客様にお出しするドリンクの1つを月替わりのスペシャルドリンクとして出すなど工夫しだいで変化をつけることができます。
口コミや紹介
新規クーポンに頼らない集客の仕方の1つとして口コミや紹介があります。
特に紹介の場合は2種類あり、それぞれの対策が必要になってくるのです。
①美容師が紹介をお願いする
②お客様が自発的に紹介する
①の場合は、来店したお客様に友人などを紹介していただきますが、名刺を渡すだけでは紹介につながりません。
紹介する側と紹介してもらう側両方にメリットのあるサービスを付け加えることで成り立つ方法になります。
店内のポップやブログなどでしっかりとアピールし、お得感を感じさせることが紹介率をアップさせるためにとても重要です。
施術後のフォロー
これは意外とやっていないという美容師が多いのですが、来店後のお客様に対してのアフターフォローもとても重要です。
一般的にはお客様の来店から数日後にDMなどを送るのですが、ここで大切なポイントが2つあります。
①「自分のために」という特別感を演出する
②1度のDMで終わらせない
お客様のほとんどは日常的に多くのDMやチラシを受け取っています。
そういったチラシと一線を引くためにはただ情報を載せるだけではなく、お客様が「自分のために書いてくれた」と特別感を感じるような演出をすることが大切です。
そのためには送るターゲットを細かく分けて、そのターゲットにあった文章を考えることが必要になります。
そして通常であればDMは時間をあけて年2回くらいのペースで送りますが、リピーターを増やすためにはDMを送るタイミングがとても重要です。
リピーターを増やす効果のあるDMの送り方とは「2回送ること」なのです。
まず来店から数日後に、お礼と自宅でもできるホームケアなどのお役立ち情報を書いたDMを送ります。
そうすることにより、お客様は自分を気にかけてもらっている、親身になってくれているという特別感を感じます。
それから2週間後にお客様の施術メニューに関するお得な情報のDMを送り、こまめなメンテナンスをすることをおすすめします。
このようなタイミングでDMを送ることによりお客様に自分のことをしっかり覚えてもらい、信用を築くことができます。
信頼関係はお客様のリピート率を上げるためにもとても重要です。
しっかりとタイミングを見計らってDMを送るようにしましょう。
美容室新規クーポンのメリット・デメリット
一般的に美容室で使われている新規クーポンとはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
【メリット】
・クーポンサイトのブランド力を利用して集客ができる
・お客様が24時間ネット予約ができる
・来店のきっかけになりやすい
【デメリット】
・掲載料が高い
・リピーターを獲得しづらい
・他店との差別化がしづらい
・新規クーポンを利用することによって低価格競争になりがち
上記のようにまとめてみると、新規クーポンを利用するということはお客様側からするととても便利ですが、美容室側のメリットはあまり感じられません。
今後経営していく上で低価格競争になってしまうのは避けたいですし、他店との差別化が測れないのであれば美容室として生き残っていくのが難しいでしょう。
掲載料が高いというのも美容室経営の大きな負担となってしまいます。
やはり今後安定した売上を作っていきたいのであれば、新規クーポンに頼らずリピーターのお客様を増やしていくことが重要になってきます。
美容室にリピーターが増えない原因とは
美容室を営業していく上でリピーターの存在がとても大切ですが、リピーターが増えない美容室というのは何が原因なのでしょうか。
その理由を大きく3つにまとめてみました。
①ミスマッチ
先ほどご紹介したターゲット層の設定がきちんと明確になっていない場合に起こるのがお客様と美容室とのミスマッチです。
例えば店側がターゲット層を40代〜50代と設定していたとしても、内装や施術メニュー、置いてある雑誌などが20代向けとなってしまうと当然リピーターは来なくなってしまいます。
そもそも40代と50代では髪に関する悩みなども変わってきますので、年齢でざっくりとした設定をしてしまうのは失敗の元となるためおすすめできません。
しっかりと自分たちはお客様に対してどういった悩みを解決できるのか、どういった価値を提供できるのかということをアピールして認識の誤差を無くしていく努力が必要です。
②施術中や仕上がりへの不信感
お客様は髪について改善したい部分があるので美容室へ来ます。
今の現状を変えたい、髪の悩みがあるなど人それぞれではあるものの、「変わりたい」という気持ちがあるのは確かです。
新規のお客様は初めて施術してもらう美容師に対して不安感を持っているため、少しでもその不安を和らげ、安心させる必要があります。
リピーターであればある程度人となりがわかっているため、どういった部分に気をつければいいのかわかっていますが、新規客となるとそうもいきません。
どういったことに悩んでいるのか、どういったスタイルが好きなのか等、細かくカウンセリングしてお互いのイメージをすり合わせていく必要があります。
お客様の立場からすると、普段の自分のケアの仕方やどういったシャンプーを使っているのかなどを聞かれずに施術を進められても不安が残ってしまいます。
カウンセリングをした上で、自分の美容室にはどういったタイプの商品があるのか、お客様に合う商品はどれかといった説明もできるようにしておきましょう。
③アフターフォローがない
コンビニよりも店舗数が多いと言われている近年、技術力で圧倒的に他店を引き離すというのは難しい時代になっています。
新規のお客様がリピーターに繋がらないのは一般的には「お店のことを忘れてしまうから」と言われています。
お客様に忘れられてしまう原因としてはアフターフォローがなく、その場限りの施術で終わってしまう事が考えられます。
そういったことにならないよう、DMなどでのアフターフォローは必ず行うようにしましょう。
まとめ:新規クーポンに頼らず、リピーターを増やすために
今回は新規クーポンに頼らずリピーターを増やす5つのポイントをご紹介しました。
新規クーポンに頼らない美容室を作るためには以下のポイントがとても大切です。
①しっかりとしたターゲット設定
②店の外観などのビジュアル面
③飽きさせない施術メニュー
④口コミや紹介
⑤施術後のフォロー
こういった方法は全てお客様との信頼関係を築いていくために大切になってきます。
お客様の立場に立ち、どういった価値が提供できるのか、お客様の悩みを解決するためにはどうすればいいのかということを常に考え続けていくことが何よりも重要なのです。